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更新日:2024年4月12日

雨水貯留施設設置費用助成制度

助成制度の目的

芦屋市では、平成22年度まで5年確率降雨に基づき、雨水整備を行っておりました。しかし、近年、施設の計画規模を上回る局地的な集中豪雨が多発しており、市街地における内水氾濫の被害リスクの軽減を図るため、平成22年度の芦屋市公共下水道事業計画変更において、10年確率降雨に変更を行ないました。

この中では、降雨確率年の変更だけでなく、現在の地形から流出係数(降雨量に対して地表を流下する雨水の割合を表す数値)を算出し、表1の数値に変更を行っています。

この流出係数の変更は、地表面がコンクリート及びアスファルトで舗装されたこと、住宅やマンションの屋根などが増加したことなどにより、不浸透域が拡大したことが要因となっています。これにより、地下に浸透していた雨水が短時間に河川に流出するようになっただけでなく、雨水の地下浸透が減少したことに伴う地下水位の低下や湧水の枯渇などが懸念されます。

このような状況を少しでも改善すべく、芦屋市では、平成24年度より雨水貯留施設設置費用助成制度を設けました。これにより、雨水貯留施設の設置を促進し、河川等に流出する雨水の抑制だけでなく、晴天時における散水として利用していただくことで、雨水の再利用及び良好な水環境の維持及び回復を図り、地下水の涵養を資することを目的としています。

なお、本制度は、兵庫県が平成24年4月1日に施行した「総合治水条例」にも寄与することが期待されます。

表1.芦屋市の流出係数

 

平成22年度以前

平成22年度以降

阪急以北

0.50

0.55

阪急以南

0.50

0.60

 

助成対象施設

助成対象となる雨水貯留施設(屋根に降った雨水を貯留する貯留槽及びその付帯設備)は、貯留槽の有効容量が100ℓ以上で、散水目的の市販のものとし、かつ「芦屋市雨水貯留施設設置技術基準」(表2)に適合するものとします。ただし、申請1件につき雨水貯留施設1基を助成金交付対象とします。

表2.芦屋市雨水貯留施設設置技術基準(一部抜粋)

項目 設置条件

貯留槽本体

(タンク本体)

  1. 有効容量が100ℓ以上であること。
  2. 用途が散水目的のものであること。ただし、災害等の非常時はこの限りでない。
  3. 市販のものであること。ただし、他の設置条件を満たし、助成金の交付に当たって支障をきたさないと市長が認めた場合はこの限りでない。
  4. 埃や虫等の混入が防止できる蓋があること。
  5. 藻の発生を防ぐため、材質が高密度ポリエチレン、ステンレス等日光を遮断できる材質であること。
付帯設備
  1. 雨樋から雨水を集水する構造とすること。
  2. 集水継手又は流入口において、フィルター等がついていること。
  3. オーバーフロー対策として、オーバーフロー用の吐口又は貯留槽の満水時に雨水の流入を止める機能をもつ集水継手を設置すること。

 

助成対象者

助成金の交付を受けることができる方は、土地及び建物(住宅に限る。以下同じ。)の所有者、又は当該所有者から雨水貯留施設の設置に承諾を得た使用者で、当該建物に雨水貯留施設を設置し、自ら使用される方です。

なお、区分所有のある分譲マンション等にお住まいの方は、管理組合を通じて申請してください。

ただし、前述にかかわらず、次のいずれかに該当される方は、助成金の交付を受けることができません。

助成金の交付対象

とならない方

  1. 国、地方公共団体その他これらに準ずる団体
  2. 既に市の助成金を受けて雨水貯留施設を設置したことのある建物に雨水貯留施設を設置する方
  3. 販売等を目的とした建物に雨水貯留施設を設置する方

 

同じ建物に雨水貯留施設を複数基同時に設置する場合も、1基のみしか助成対象になりません。ただし、複数の貯留槽を連結する場合は、合わせて1基として申請することができます。

助成金額

雨水貯留施設設置費用の助成金額は、購入費及び工事費の総額の2分の1(千円未満の端数があるときは、その端数は切捨て)に相当する額とします。

ただし、助成限度額は1基につき30,000円とします。

申請等手続きの流れ

助成金の交付手続きは、以下の流れで行ないます(表3参照)。必要な書類を記入・用意の上、下水道課へ提出してください。

  • 提出方法・・・下水道課窓口へ直接お持ちいただくことを基本としますが、郵送でも受け付けます。
  • 提出様式・・・下水道課窓口で用意していますが、本ページからダウンロードすることも可能です。

※申請者で行っていただく内容は、以下の赤字で示す「ステップ1.助成金交付申請の提出」、「ステップ3.設置工事の実施」、「ステップ4.設置工事の完了報告」です。

※「ステップ1.助成金交付申請の提出」については、雨水貯留施設の購入前に申請をお願いします。

表3.手続きの流れ

 

ステップ1.助成金交付申請書の提出

※雨水貯留施設の購入前に申請をお願いします。

【必要書類】

1)助成金交付申請書様式第1号(PDF:41KB)(別ウィンドウが開きます)

2)位置図(施設を設置する住宅の場所を示してください。略図、住宅地図のコピー等)

3)設置予定場所の写真(敷地内で施設の設置を予定している場所の写真)

4)敷地内の施設配置図(敷地内の簡単な平面図に施設の設置予定場所を示してください。略図可)

5)設置する雨水貯留施設の構造図(製品パンフレットのコピー、略図等)

6)見積書(施設の設置に係る費用が確認できるもの。コピー可)

7)誓約書様式第2号(PDF:34KB)(別ウィンドウが開きます)

8)承諾書(土地又は住宅の所有者が申請者と異なる場合のみ)様式第3号(PDF:21KB)(別ウィンドウが開きます)

 

ステップ2.交付決定通知
交付申請書の内容が、「芦屋市雨水貯留施設設置技術基準」に適合しているか確認の上、適当と認められた場合、交付決定の通知を行ないます。

 

ステップ3.設置工事の実施

 

ステップ4.設置工事の完了報告

【必要書類】

1)設置工事完了報告書様式第10号(PDF:30KB)(別ウィンドウが開きます)

2)工事完成後の写真(施設設置後の状況写真)

3)領収書(施設の設置に係る費用が確認できるもの。コピー可)

4)助成金交付請求書(要認印)様式第11号(PDF:75KB)(別ウインドウが開きます)

 

ステップ5.完了検査の実施
申請及び完了報告のとおり設置されているか、並びに「芦屋市雨水貯留施設設置技術基準」に適合しているか確認させていただきます。

 

ステップ6.交付確定の通知
完了検査で適切な設置が確認された後、助成金の額を確定し、交付額確定通知書により通知します。

 

ステップ7.助成金の交付

請求書に記載された口座へ助成金を振り込みます。(振り込まれるまで約1ヵ月程かかります。)

 

申請受付期間

  • 申請受付期間:令和6年4月1日~令和6年11月29日(閉庁日を除く)
  • 受付順に申請書の審査を行ない、申請総額が市の年度予算額に達した場合は、上記期間より早く受付を終了しますのでご注意ください。
  • 設置工事の完了報告(ステップ4.)は、設置工事の完了後30日以内で、かつ申請年度の1月末日までに行なってください。

関連資料

お問い合わせ

上下水道部下水道課

電話番号:0797-38-2064

ファクス番号:0797-38-7307

お問い合わせフォーム(外部サイトへリンク)(別ウィンドウが開きます)

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